船員になるには——海技士資格を取得できる学校一覧 工務監督への道のり

船員への道は全国にある。 船のこと

こんにちは、工務監督の汐田蒼です。

この記事では、船員になるための資格を取得できる学校をリスト化した。

このブログは船舶の工務監督に関する情報発信をしているが、別の記事にも書いたように、工務監督は機関部出身の船員が多い。

工務監督を志望している学生はいないと思うが、船員に憧れを持つ学生は一定数いるだろう。

多くの人に船員になってもらい、その中から工務監督になってくる人が出てくることを願いたい。

なお、このリストは航海士も含めてリストアップしている。

海技士とは

海技士とは、総トン数20トン以上の大型船に船舶職員として乗り組む船長・航海士・機関長・機関士などの資格だ。船舶を運航するためには、航行する区域や船の大きさに応じた海技免許(国家資格)が必要になる。級は1〜6級まであり、数字が小さいほど上位の資格だ。

また、リストに載っていない、いわゆる一般大学出身者も船員への道は開かれている。

リストの学校に再入学する方法もあるが、日本郵船・商船三井・川崎汽船などの大手外航海運では、自社養成コースを設けている。

また、既定のカリキュラムを習得しても自動的に海技免状が取得できるわけではない、免除されるのは筆記試験のみで、口述試験は必ず受験する必要があり、それに合格して海技免状を取得できる。

学校一覧

※本リストは国土交通省「船舶職員養成施設一覧表(令和6年8月6日現在)」をもとに作成しています。最新情報は各学校のHPで確認してください。令和8年時点で、特に高校では、より上位の資格を取得できることがHPに記載されている学校もあります。また、海上保安庁と自衛隊はリストから除いています。

これらの学校に入学したからと言って、必ず船員になる必要はない。

例えば、大学の場合を例に挙げると、学部4年で卒業し、乗船実習科や専攻科に進学せず、普通に就職する学生も多くいるし、進学したうえで陸上の会社に就職する人もいる。なかには船員を経験せずに工務監督をしている人もいるが、立派に活躍している尚、学部で卒業した場合は、海技士の資格は取得できない。

このリストをきっかけにして、改めて自分自身で調べて、一歩を踏み出してくれる人がいてくれるとうれしい。

大学

学校名所管航海機関備考
東京海洋大学(海洋工学部)文部科学省3級3級4年+乗船実習科6ヶ月
東京海洋大学(海洋生命科学部・海洋資源環境学部)文部科学省3級4年+海洋科学専攻科1年
神戸大学海事科学部文部科学省3級3級4年+乗船実習科6ヶ月
水産大学校(海洋生産管理学科・海洋機械工学科)農林水産省3級3級4年+専攻科1年(乗船実習6ヶ月含む)
東海大学海洋学部文部科学省3級4年+乗船実習課程
鹿児島大学水産学部文部科学省3級4年+東京海洋大専攻科1年
長崎大学水産学部文部科学省3級4年+東京海洋大専攻科1年

高等専門学校

※高専は5年+乗船実習6ヶ月で3級取得可能です。

学校名所在地航海機関
富山高等専門学校富山県3級3級
鳥羽商船高等専門学校三重県3級3級
広島商船高等専門学校広島県3級3級
大島商船高等専門学校山口県3級3級
弓削商船高等専門学校愛媛県3級3級

海技教育機構

施設名所在地航海機関
海上技術学校・口之津長崎県4級4級
海上技術短期大学校・宮古岩手県4級4級
海上技術短期大学校・清水静岡県4級4級
海上技術短期大学校・波方愛媛県4級4級
海上技術短期大学校・小樽北海道4級
海上技術短期大学校・唐津佐賀県4級
海技大学校兵庫県3級3級

都道府県立水産・海洋高校および関連高校

※複数の級が記載されている学校は専攻科を有しており、本科(3年)卒業で下位級、専攻科(2年)修了で上位級の筆記試験が免除されます。

学校名所在地航海機関
北海道函館水産高等学校北海道5級3・5級 ※
北海道小樽水産高等学校北海道3・5級 ※
青森県立八戸水産高等学校青森県5級5級
岩手県立宮古水産高等学校岩手県5級
宮城県気仙沼向洋高等学校宮城県4級
宮城県水産高等学校宮城県5級5級
山形県立加茂水産高等学校山形県5級5級
福島県立小名浜海星高等学校福島県5級5級
神奈川県立海洋科学高等学校神奈川県3・5級 ※3・5級 ※
千葉県立館山総合高等学校千葉県3・5級 ※3・5級 ※
千葉県立銚子商業高等学校千葉県5級
茨城県立海洋高等学校茨城県5級5級
東京都立大島海洋国際高等学校東京都5級
新潟県立海洋高等学校新潟県5級
静岡県立焼津水産高等学校静岡県3・5級 ※3・5級 ※
三重県立水産高等学校三重県5級5級
愛知県立三谷水産高等学校愛知県5級5級
京都府立海洋高等学校京都府5級
兵庫県立香住高等学校兵庫県5級
島根県立浜田水産高等学校島根県5級5級
島根県立隠岐水産高等学校島根県5級5級
山口県立大津緑洋高等学校山口県3・4級 ※3・4級 ※
香川県立多度津高等学校香川県5級5級
愛媛県立宇和島水産高等学校愛媛県4・5級 ※4・5級 ※
高知県立高知海洋高等学校高知県3・5級 ※3・5級 ※
福岡県立水産高等学校福岡県3・4級 ※3・4級 ※
長崎県立長崎鶴洋高等学校長崎県4級4級
宮崎県立宮崎海洋高等学校宮崎県4級4級
熊本県立天草拓心高等学校マリン校舎熊本県4級
大分県立海洋科学高等学校大分県3・5級 ※3・5級 ※
鹿児島県立鹿児島水産高等学校鹿児島県3・4級 ※3・4級 ※
沖縄県立宮古総合実業高等学校沖縄県5級5級
沖縄県立沖縄水産高等学校沖縄県3・4級 ※3・4級 ※

民間養成施設

施設名所在地航海機関養成種別
(一財)日本船舶職員養成協会神奈川県横浜市6級6級第二種
(一社)広島海技学院広島県広島市6級第二種
(一財)尾道海技学院広島県尾道市6級6級第一・二種
(一財)関門海技協会山口県下関市6級第二種
株式会社日本海洋資格センター福岡県福岡市6級6級第一・二種

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