判断力はどうやって磨かれるのか——工務監督の判断力

揃う寸前のルービックキューブ 仕事の考え方
UnsplashOlav Ahrens Røtneが撮影した写真のOlav Ahrens Røtneが撮影したイラスト素材

台風6号が近づいてきている。沖縄・奄美から日本列島の太平洋岸に沿って進むと予想されている。

AISで船の位置を確認できるサイトを見ると、台風がいると思われる付近には船舶の航行がなく、ぽっかりと穴が開いたように見える。

海の上では、判断が命に直結する。そのことを改めて感じながら、今回は「判断力」について書いてみたい。

判断する、ということ

この仕事をしていると、常に向き合わされる。考えて、判断する。それがこの仕事の本質だと思っている。

ただ正直に言えば、自分の判断力が特別優れているとも思わない。長年この仕事を続けてこられたという事実はあるが、迷う事は今でもある。

間違える、ということ

常にベストな判断ができているとも思わない。振り返れば、あちらを選んでおけばよかったと思うこともある。時に間違えることもある。

間違いが大きければ修正をかけるが、小さければ押し通してしまうこともある。小さい間違いを修正するそのことが、より大きなエネルギーを必要とするような場合もあるからだ。大切なのは状況を正確に把握すること。いくつかのパターンを想定し、その先に生じるであろう出来事まで考える。その積み重ねが、判断の精度を少しずつ上げていく。

経験は武器であり、足かせにもなる

判断力は基本的に経験によって磨かれると思っている。自分自身で経験し、体験を積み重ねること。それに尽きる。

ただし経験だけでは不十分だ。常に情報を収集することが必要になる。状況は常に変化している。

そして気をつけなければならないことがある。経験が判断の邪魔をすることがある、ということだ。同じような場面でも、過去の判断とは逆の結論を出さなければならない場合がある。「以前はこうだったから今回もこうだ」という思い込みが、判断を誤らせることがある。経験を持ちながらも、常に目の前の状況を新鮮な目で観察することが求められる。

迷ったときは、厳しい道を選ぶ

迷ったとき、私は厳しい道、振り切った判断をすることの方が良い結果が出ることが多いと感じている。

中途半端な判断をした場合、悪くならなかったとしても結果がいまいちになる。思い切った判断が、思い切った結果を生む。

ただ、その判断をすることは非常に胆力のいる難しい行為だ。頭でわかっていても、なかなかできない。それでもそこから逃げないことが、判断力を鍛える。

判断力を磨きたいと思っているあなたへ

そのように思っていること自体が、すでに素晴らしいことだと思う。

判断をするという行為は楽ではない。その行為から逃げずに、小さな判断を日々下していくことが、大きな判断を下す際の糧になる。

そしてもうひとつ。日々アンテナを広げて、様々な情報をキャッチすることを心がけてほしい。判断の材料は、日常のあらゆるところに転がっている。

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