工務監督の夏装備——酷暑の現場を乗り切るアイテム

夏 砂漠 サングラス 道具・ガジェット
UnsplashEthan Robertsonが撮影した写真のEthan Robertsonが撮影したイラスト素材

蒸し暑い季節がやってきた。訪船や入渠現場など、屋外や船内での作業が多い工務監督にとって、夏の装備は死活問題だ。今回は、実際に試してきた夏装備を紹介したい。基本的にはワークマンで全部揃う。会社の作業着を着なければならない場合も多いと思うが、取り入れることが出来る部分だけでも参考にしてもらえればうれしい。

インナー——まずここから始めよう

夏装備の基本はインナーから始まる。速乾性・透湿性のある素材で、体にピッタリとフィットするコンプレッションウェアが良い。汗を吸って外に逃がす機能があるものを選ぶ。「気化冷却」などのマークが目安になる。

袖については、半袖ではなく長袖がおすすめだ。直射日光や金属面への接触から腕を守る意味でも、長袖の方が現場では使いやすい。値段は安いもので十分だ。

アウター——空調服が圧倒的におすすめ

ズボンは薄手のものを選べば十分だ。問題は上着だ。

上着については、空調服を強くおすすめする。値段は張るが、使うのと使わないのでは体感がまったく異なる。

ただし期待値の調整が必要だ。空調服を着たからといって「涼しくなる」わけではない。服の中の蒸れが解消されることで、不快感がなくなる——それが最大の効果だ。不快感がなくなるだけで、体は驚くほど楽になる。

空調服には長袖・半袖・ベストの3種類がある。長袖は全体的に膨らんで動きにくい。半袖はベストとの違いが感じにくい。個人的にはベストタイプに落ち着いた。動きやすさと効果のバランスが一番良い。

フード付きのものを選ぶと、ヘルメットの上からフードをかぶることで、ヘルメットの中にも風が通る。これが意外と効果的で、頭部の不快感が激減する。また空調服から排出される風は、襟や腕繰りからも出るため、首元や脇にも風が当たる。

そして、空調服を動かしたまま、外からクーラーの効いた室内に入ると、一気に体が冷える。

霧吹きスプレーとの組み合わせ

空調服と組み合わせて使っているのが、霧吹きスプレーだ。100円ショップで売っているもので十分。水を入れて、時折インナーに吹きかける。インナーが水を吸収し、水の気化熱で体温上昇を抑えてくれる。涼しくなるまではいかないが、じわじわと効く。

クールミストなどの冷感スプレーも試したことがある。一瞬は冷たくなるが効果が持続しない。水の方がゆっくり蒸発する分、効果が長続きする印象がある。

試したが合わなかったもの

参考までに、試したが合わなかったものも紹介しておく。

ペルチェ素子を使った冷却グッズは、冷却面を手で触ると確かに冷たい。しかし身に着けると、インナーに直接触れさせることが難しく、またピンポイントすぎてぬるい感じがした。体の熱を奪ってくれている感覚がなく、使わなくなった。

水冷服についても調べたことがある。バッグに水と凍らせたペットボトルを入れ、ポンプでチューブ内に冷水を循環させるものだ。YouTubeのレビューを見る限り、冷却効果は本物のようだ。ただし現場での運用を考えると実用性に疑問が残る。凍らせた水は数時間で溶けてしまうようだ。現場に冷凍庫があれば交換しながら使えるが、それはなかなか難しい。維持コストと手間を考えると、現場向きとは言えないと判断した。

番外編①——ふくらはぎサポーター

夏装備ではないが、通年でおすすめしたいアイテムがある。ふくらはぎサポーターだ。

歩き回る現場仕事では、仕事終わりの脚の疲労感が蓄積しやすい。ふくらはぎサポーターをつけているだけで、仕事終わりの疲労感がまったく違う。夏に限らず、現場に出る日は欠かさずつけている。

番外編②——ボディタオル・汗拭きシート

仕事が終わって着替えをするとき、シャワーを浴びられる現場なら最高だ。しかしそんな現場は多くない。いくら装備を整えていても、汗はかいている。そのまま服を着替えるとべたべたしてしまう。

そんなときに役立つのが、ボディタオルや汗拭きシートだ。軽く汗を拭き取るだけで、帰りの通勤が格段に快適になる。かさばらないので、カバンに一枚忍ばせておくだけでいい。

まとめ——今年の夏の装備一式

今年の夏の装備をまとめると、上から順にこうなる。軽いヘルメット、サングラス、長袖のコンプレッションウェアに空調服ベスト、薄手の作業ズボン、ふくらはぎサポーター、軽い安全靴——これが今のところの最適解だ。ここにカバンの中のボディタオルか汗拭きシートを加えれば完璧だ。すべてワークマンで揃えられる。

完全に「涼しく」はならない。しかし「不快でなくなる」だけで、仕事の集中力は大きく変わる。今年の夏を乗り切る参考になれば嬉しい。

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