Shiota Aoi

エッセイ・雑記

6月を振り返る——ブログ、仕事、そして利島の船のこと

今日で6月が終わる。ブログを始めてから約2ヶ月が経った。今回は月末ということで、この1ヶ月を振り返ってみたい。ブログのこと6月は記事をたくさん書いた。ほぼ毎日投稿を続ける事ができた。技術系の記事(ターボチャージャー・熱交換器・鋳鉄の補修)、...
船の技術

水先案内人(水先人)とは何か——船を港に導く専門家

タグボートの記事で少し触れたが、大型船が港に入るとき、もう一人の重要な存在がいる。水先案内人(水先人)だ。今回は、普段あまり知られていない水先人という仕事について解説したい。水先案内人とは何か水先人(みずさきにん)とは、多数の船舶が行き交う...
船の技術

船のターボチャージャー(過給機)とは何か——仕組みと役割を解説

船の主機関には、多くの場合ターボチャージャー、いわゆる過給機が装備されている。ターボチャージャーは、主機関から排出される排気ガスのエネルギーを利用してタービンを回し、その回転力でコンプレッサを駆動して、機関へ大量の空気を送り込む装置である。...
船の技術

タグボートとは何か——利島沖の離礁作業から考える「縁の下の力持ち」

6月19日に利島沖で座礁した琉球海運の「にらいかないⅡ」は、本稿執筆時点でまだ離礁に至っていない。タグボートが到着した20日から満潮になるタイミングに合わせて半日置きに作業しているが、離礁の見通しは立っていない状況だ。 26日には、台風も接...
船の技術

船の鋳鉄部品にクラックや穴が開いたらどうするか——補修方法と代表的な修理事例

船のエンジン周りや機器類には、鋳鉄(ちゅうてつ)と呼ばれる材料が多く使われている。この鋳鉄にクラック(亀裂)が入ったり、穴が開いたりすることは珍しくない。問題は「どうやって直すか」だ。鋳鉄とは何か——なぜ船に多く使われるのか鋳鉄は、炭素を2...
仕事・キャリア

工務監督という仕事の構造分析③——大きい裁量の範囲と単独職務型

これまで2回にわたり、工務監督が「複数の利害関係者の交点に立つ仕事」であり「外部環境依存型の職務」であることを検討してきた。最終回となる今回は、この2つの特性から導かれる、もう一つの大きな特徴——単独職務型という働き方について検討する。なお...
船の技術

船の保険——船体保険・P&I保険とは何か

先日の利島沖RORO船「にらいかないⅡ」の座礁事故を取り上げた記事の中で、船主が保険会社に連絡するという話に触れた。船にはどんな保険が掛けられているのか。今回は、船に関する保険の種類と概略を整理したい。なお、筆者が実務で直接関わるのは船体保...
時事・ニュース解説

利島 RORO船 座礁 2

6月24日19時現在、何隻が船が入れ替わっているようだ。深田サルベージ建設の「新潮丸」が投入され、昨夜いたタグボート2隻が離れている今週末には、台風により荒天が予想されている。現場の船員・作業員はもちろんの事、陸上の関係者もじりじりとした気...
時事・ニュース解説

利島 RORO船 座礁 1——現場で起きている事

6月19日午前3時30分頃、琉球海運の大型RORO船「にらいかないⅡ」(総トン数11,687トン)が、東京都利島村西方の岩場に乗り上げた。乗員17名にけがはなく、油の流出も確認されていないが、6月23日時点でまだ離礁には至っていない。Xでは...
仕事・キャリア

工務監督という仕事の構造分析②——外部環境依存型という職務特性

前回は、工務監督が複数の利害関係者の交点に立つ仕事だという構造を整理した。今回は、もう一つの大きな特徴——「外部環境依存型」という職務特性について、筆者の知る範囲の経験をもとに検討していきたい。1. 外部環境依存型とは何か——定義外部環境依...