米・イラン停戦合意——ホルムズ海峡が開くかもしれない日に思うこと

ホルムズ海峡が開くかもしれない日 時事・ニュース解説

6月14日、トランプ大統領がイランとの戦闘終結を発表した。「ホルムズ海峡の通航料なしの開放と、米海軍による封鎖の即時解除を承認する」——そのニュースを見て、思わず息をついた。

この3ヶ月半に何が起きたのか

封鎖までの経緯

2月28日、米国・イスラエルがイランを攻撃した。翌日からホルムズ海峡は事実上の封鎖状態に入り、日本関係船38隻が湾内に留め置かれた。

ホルムズ海峡は世界の石油輸送の約2割が通過する要衝だ。ここが塞がれれば、石油製品の供給に直接影響が出る。日本への影響は避けられなかった。

工務監督の現場では何が起きていたのか

メーカーや各サプライヤーが製品を出さない、または供給を絞っている中で、工務監督にできることは限られている。ただただ情報を収集し、需要状況をメーカーやサプライヤーに伝え、できる限りの確保をお願いする——その繰り返しだった。船の運航を止めないために、できることをやり続けるしかなかった。

この3ヶ月半、工務監督として最も苦労したのが石油製品の調達だ。燃料油・潤滑油・塗料——船の運航と維持管理に欠かせないこれらの製品が、入手しにくい状況が続いた。今もまだ解消されていない。

緊張感が高まったのは3月末から4月。ホルムズ海峡を封鎖前に通過し、日本に到着するタンカーの到着が途切れるころだ。

停戦合意——ほっとしたが、疑いも

6月14日のニュース

6月14日に停戦合意のニュースが流れた。トランプ大統領がホルムズ海峡の開放を宣言し、翌15日には石油船が海峡を通過し始めたと報じられた。

合意後30日間で機雷を掃海し、船舶が安全に航行できる状態に戻す計画だという。留め置かれていた日本関係船38隻の開放への期待も高まっている。

率直な気持ち

ほっとした。それは正直な気持ちだ。

しかし同時に、疑いもある。この合意は本当に守られるのか。すぐに戦闘が再開されるのではないか——そういう思いが頭をよぎった。中東情勢はこれまでも何度も「合意」と「崩壊」を繰り返してきた。

工務監督にできることは変わらない

合意が成立しても、物資の供給がすぐに正常化するわけではない。機雷の掃海には時間がかかる。サプライチェーンが回復するまでには、さらに時間がかかるだろう。

AISを利用した、船の動向をみる事のできるサイトで確認すると、この記事を書いている現在、ホルムズ海峡をタンカーが積極的に通行しているようには見えない。

大きな情勢の流れは、一工務監督にはどうにもならない。できることは変わらない。情報を集め、関係者に働きかけ、船の運航を止めないように動き続ける。

コメント