「工務監督になりたいけど、どうすればなれるの?」
この記事では、元機関士の工務監督が、工務監督になるまでの経緯と、実際に働いて感じたことをお伝えします。
工務監督という仕事を知ったのはいつか
学生時代から存在は知っていました。ただ仕事内容については全くわかりませんでした。実際に働いてみて初めて、その仕事の幅広さと奥深さを知りました。
転職活動はどうだったか
工務監督は昔から人手不足の職種です。転職活動で大きな苦労はありませんでした。船乗りからの転職を考えている方にとっては、比較的入りやすい陸上職のひとつと言えるかもしれません。
どんな経験・知識が役に立つか
工務監督は船全体が仕事のフィールドになります。主機や発電機などの機械、電気の知識が必要です。機関部出身者は、そういう意味で、学校での学びや乗船経験は大きな武器になります。
航海士出身者がいないわけではありませんが、少ない印象です。
造船所や舶用機器メーカー出身からの転職もあります。造船所出身者の場合、機関関係の工事担当者であれば、工務監督業務との親和性も高いと思います。舶用機器メーカー出身者の場合、自社製品のプロである一方、それ以外の知識や船の運用については、経験が浅いケースも多いです。どの出身者にも言えることですが、就職後は多くの勉強が必要になります。
働き始めて苦労したこと
工務監督になりたての頃に苦労したことは主に3つです。
会社のルールや船の運用方法は、乗船経験があっても陸上から管理する視点は全く別物で、慣れるまでに時間がかかりました。
乗組員との関係性もポイントです。工事内容について乗組員とどう折り合いをつけるか。また乗組員の技量や性格はそれぞれ異なります。画一的な対応では通用しません。
お金の取り扱いも船員時代とは全く異なります。船員時代は費用を考える機会はほぼありませんでしたが、工務監督になると予算内に費用をおさめることが求められます。一方で予算を超えてでもやらなければならない工事もあり、なぜその工事が今必要なのかを説明できるようにしなければなりません。
これから工務監督を目指す人へ
楽な仕事ではありません。一方で多くの人とかかわりながら船を管理できる、面白い仕事です。
工務監督になりたての頃は苦労することも多いと思います。しかし長く続ければ続けるほど経験値が蓄積し、先を見通せるようになります。そうなったとき、この仕事の本当の面白さがわかります。


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